目指せ連載!! ボウリング漫画への道

1P模写 #1『あっかんべェ一休』@坂口尚

今回から「1P模写」シリーズを始めます。
第一回は坂口尚先生。めちゃくちゃうまいんですよ。
さてさてうまく模写できるかな。


『石の花』ー坂口尚オフィシャルサイト

1P模写とは

よくミュージシャンの人とか一曲まるまるコピーしたり、プログラミングの写経だったり、上達のための模倣は必要ですよね。
そこで漫画1ページ模写をやってみた。よく教本とかにもやったほうがいいみたいなこと書かれてるけど実際にやる人はなかなかいない。

結論から言うとやってよかった。たくさんの気づきを得た。

ワタシ

↑が一応の出来上がり。いやぁ~勉強になった。
では、いってみましょう。

今回のお手本は?

坂口尚さんの「あっかんべェ一休」です。上巻の252ページ。
坂口尚さんは「石の花」を読んで感動して他の作品も読むようになったんだけど、とにかく絵がうまい。特に本物より素晴らしいなんて言われてる背景・風景描写がとにかく素晴らしい。白と黒でこんなに表現できるんだ!ってため息つきますよほんとにうまい。

今回は空のコマでグラデーショントーンで雲を白抜きで表現してあるページなんだけど、坂口尚さんに限らずうまい人は背景真っ白でも空気を感じられるんです。そいういところを勉強したくてですね。はい。

なんで「石の花」を知ったのかといえば名エッセイスト米原万里さんが著作で「石の花」を絶賛してて、20セットほど周りに配りまくったと書いていたからです。

坂口尚(1946–1995年)

1946年生まれ。高校在学中の1963年に虫プロダクションへ入社。

アニメーション作品『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』等で動画、原画、演出を担当。その後フリーとなり、コマーシャルフィルム制作等の仕事に携わる。1969年、漫画雑誌『COM』誌に『おさらばしろ!』で漫画家としてデビュー。以後多くの短編作品を発表し、1970年代後半の漫画界における”ニューウェーブ”の潮流では先駆的存在感を示した。

一方でアニメーションの制作にも断続的に携わる。24時間テレビのスペシャルアニメ『100万年地球の旅 バンダーブック』『フウムーン』等で、作画監督、設定デザイン、演出等を担当。1980〜90年代に『石の花』『VERSION』『あっかんべェ一休』の長編3部作を発表。

1995年、49歳の若さで逝去。1996年、日本漫画家協会賞 優秀賞を受賞。

以上、この段落すべて「坂口尚オフィシャルサイト」より引用

下描き

描き始めて即後悔。見積もりの甘さを発揮。

時間かかりすぎ。お手本横目にみながらサッサっと描いてできるかなと思ったらちっともうまくいかない。背景と人物の大きさが合わなかったり、コマに対する絵の大きさがあわなかったり…。

ちゃんと消失点とって補助線引いてモノから描いて人物乗せてやっと落ち着いた。

ペン入れ

ペン入れは楽しいね。ただ模写だからって服のしわの本数とか神経質に気にすると意味がない気がしてそこは流した。やはり描線の質は高い。

一体このページをどれくらいで描くんだろうかなんて考えて模写してた。

で、トーン貼って初めの完成品ですね。 まる一日かかった。

 感想

まず疲れた。予想3時間の現実6時間くらいかな。

プロは違いますね。大概の読者が読み飛ばすであろうコマでも神経が行き届いてる。

まず一コマ当たりの線数も非常におおい。とにかくプロの仕事は尊敬ですわ。

鍋のふちのパースだったり、破れた壁の柱だったりよ~く注意して模写して気づく。

読むのと描くのじゃ大違い

当たり前といったらそれまでだけど。個人的に1番グッときたのはこれ。

ずれた木の板の裂け目の影ね。いやぁ丁寧。この表情で太陽の感じがわかりますもんね。こういうところなんだ大事なのは。今回模写するにあたってマジマジと作品を読んだところ、坂口尚さんは光と影の表情を追うのが素晴らしいなと。木漏れ日なんかもすごいし。

あと、心理描写、心象風景。こういうのをガシガシ入れてくのがマンガって感じがしますね。写真トレースしてリアルに描けるのもいいけど心象風景うまく描けるのは憧れるしそうなりたい。

コマ割も抜群にうまかった。小さいコマ窮屈なコマ、アップからの抜けのある風景の大コマドーーーン。とか人物全身どーーんとか。気持ちいい。コマ割りのうまさも絵をさらに良く見せている一因だなと。

こんな感じで描いてた。パソコンで雲のトーン処理でやるの初めてだったけど大体わかった。まだまだ研究ですけどね。

やったらわかるけど1ページ模写はほんとに勉強になる。すげぇ疲れたけど次は誰にしようかわくわくしてる。小林まこと先生かあすなひろし先生か・・・はたまた。

坂口尚先生の作品リンク

残念ながら坂口さんの作品はほぼ絶版。でも作品によってはkindle化されているのもあります。>>>坂口尚(kindle)

是非とも各出版社には全著作を電子書籍化してほしいですね。

石の花はユーゴスラビアを舞台にしたホロコーストの話。読みましょう。背景も話も抜群にうまいんだまたこれが。戦争漫画の傑作。

今回のお手本にした漫画。一休さんのお話だよ。

坂口尚先生の関連リンク

参考 午后の風坂口尚オフィシャルサイト 参考 坂口尚オフィシャルTwitter 参考 坂口尚Wikipedia
この1p模写シリーズいい!続けてやっていこう。